見るからに元気な沖縄の島野菜、ジービン/じゅびん(地紅)。内地ではつるむらさきの名前で呼ばれています。
中国では、木耳菜(ムーアルツァイ)、潺菜(広東語 サーンチョイ)、臙脂菜(イエンジーツァイ)などと呼ばれ、ベトナムではモントイと呼ばれる東南アジア原産の野菜。
沖縄で育つジービンは、ハンダマとかウンチェー同様、内地のものに比べ格段に大ぶりですが、味的にはごく普通のつるむらさきで独特のクセがあります。つるむらさきといいつつも、茎の部分が紫色のものと緑色のものがあって、どちらもその葉は肉厚で濃い緑。
茹でてお浸しや、ざっくりと炒めたりして食べますが、火を通すとネバネバになります。オクラにモロヘイヤにハンダマやウンチェーなど、きれいな緑色をした沖縄の夏野菜は、なんだかみんなネバネバですね。
茎はかなり太めなので、根元の硬い所は切り落とし、太い所は縦半分とか、斜め切りにするのがよいでしょう。
茹でた場合は、芥子マヨネーズや普通にお浸し、ナムル、ゴマあえ、味噌マヨ和えなど、炒める時は味噌炒めとかにんにく炒めなど、ちょっとこっくり系の味付けの方が合うと思います。
あの本当に体によさそうな濃い緑色を思い出したら食べたくなってきましたが、内地の冬にお目にかかることなどとうていかないません。来年の夏までお預けの沖縄元気野菜、ジービン。