ウンチェー/ウンチェーバー(空芯菜・エンサイ)

「ウンチェー(ウンチェーバー)」
真夏の沖縄では数少ない貴重な青野菜のひとつです。

ウンチェー

ウンチェー/ウンチェーバー/空芯菜/エンサイ/朝顔菜/ヨウサイ/カンコン(フィリピン)/パックブン(タイ)/ザウ ムォン(ベトナム)/water spinach/river spinachなど…東南アジアではよく食べられている野菜。東南アジア原産で、湿地でよく育つそうですが、長野県の普通の畑でも普通に作ることができました。

ウンチェーの葉っぱだからウンチェーバー。ウンチェーバーと内地で食べている空芯菜は同じ物のはずですが、どこか違う印象を受けます。沖縄のウンチェーは、まるで雑草のように大きく育つ元気な島野菜で、茎はとても太くなって根元は固くなり、強いあくっぽさを感じることもあります。

それに比べて内地で育ついわゆる空芯菜は、ウンチェーに比べて茎は細く柔らかく、あくっぽさも少なく、随分穏やかな味に感じます。

沖縄ではほうれん草でも、春菊でも、フーチバーでも、葉野菜はどれもこれも大きく育ちとても立派になります。特に旬の時期のウンチェーはホントに立派に大きく大きく育って、手で抱えるこむくらいの花束サイズで売られています。

ウンチェー

沖縄暑い夏には緑の葉野菜の種類は少なくなり、ウンチェーやツルムラサキやモロヘイヤなど、なぜかネバネバ系の野菜だけが八百屋の軒先に並びます。この時期のウンチェーは体が欲するのかとてもおいしく感じられますが、大きく育った太めのウンチェーより、ちょっと細身のウンチェーの方がおいしいです。太めの物は茎の根元の固い部分を切り落としてから料理します。茎のシャキシャキ感と、葉っぱのネバネバ感が癖になるウンチェーにはいろいろな料理方法があります。

【料理の方法】

火を入れると緑がしばらくの間だけ鮮やかになって、その後すぐ褐色に変わってしまいます。さっと火を入れて、さっさと食べるのが一番かもしれません。

炒め物にして食べるとてもおいしい野菜なので、タイ料理や中華料 理には欠かせません。茎が空洞になっていて、シャクシャクするこの歯ごたえがたまらない。ウンチェーだけで炒めてもいいけれど、豚肉と一緒に炒めてもおいしい。タイ風炒めのパックブン・ファイデーンなんか、ただのウンチェー炒めなのにやみつきになってしまいます。

炒め物以外の食べ方としては、サッとゆでて醤油と鰹節や白ごまでおひたしにしたり、東南アジアでは空芯菜専用のカッターで細く裂いてから水にさらしてサラダなんて言うのもあります。

なお沖縄からは病害虫の蔓延を防ぐ検疫のため、ウンチェーは県外へ持ち出せませんのでどうぞご注意を。

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