パッションフルーツ 南国が香る沖縄果物

パッションフルーツ

パッションフルーツ Passion fruit

トロピカルフルーツの持つ南国の濃密な香りと、柑橘のさわやかな香りをあわせもった沖縄フルーツ。

何よりその芳醇な香りとかわいらしい姿、そして「パッションフルーツ」という名前が印象的な果物です。冬の間はたんかんなどの柑橘類しかなかった沖縄フルーツですが、4月も後半になると八重山のスナックパインやピーチパインが出始め、いつの間にかこのパッションフルーツも果物屋さんの店頭に並ぶようになりました。

ちょっと固めの果実を半分に割ると、中にはオレンジ色のゼリーが種を守るようにとろりとまとわりついています。マンゴーやドラゴンフルーツのような果肉の部分ではなく、このゼリー状の部分を食べるのですが、食べる時に種をいちいち吐き出していたらきりがないので、気にせず一緒に食べて飲み込むのがよし。種自体それほど固くもなく、ゼリーの喉越しがかえって心地よいほど。

パッションフルーツ

パッションフルーツ

抗酸化作用をもつβカロテンが非常に豊富に含まれ、また各種ビタミンやミネラル類も多いので、免疫力を高めアンチエイジングや疲労回復などの効果もあるそうです。

一般的なのは濃い紫色のパッションフルーツですが、黄色の肌をしたものもあり、3月の早い時期にはこの大振りで黄色い肌のパッションフルーツが出回っていました。つるつるの肌の時は酸味がありますが、追熟して肌がシワシワになると甘みが増してきます。持った時にずっしりした手応えを感じるものの方が、中味がたくさん詰まってジューシーです。

パッションフルーツ   パッションフルーツ

日本名はトケイソウ、その花が時計のような姿をしているところからきています。中国名は百香果、中国語の果物の名前は蓮霧(レンブ)をはじめ妙を得たものが多いです。

百香果という名のとおり、ふくよかな香りの果実「パッションフルーツ」。沖縄では今の時期からマンゴーが出回る夏の盛りまでの間、その複雑で魅力的香りを楽しむことができます。

トケイソウ

【wikimedia】

スポンサーリンク

シェアする

フォローする