アフリカほうれん草/ブラジルほうれん草/シビランサー/ジビラン/人参もどき/さんかくハゼランなど、
いろいろな名前で呼ばれていますが、
本名は「タリヌム・フルティコスム (Talinum fruticosum)」
熱帯アメリカ原産のスベリヒユ科の植物で、
ビタミンやミネラルが多くふくまれています。
ただしシュウ酸を多く含むのであまり食べ過ぎない方がいいようです。(植物図鑑)
西アフリカ、東南アジア、アメリカ大陸などで栽培されているれっきとした野菜。
ウォーターリーフ/フィリピンスピナッチ(ほうれん草)/
セイロンほうれん草/フロリダほうれん草などとも呼ばれていて、
この野菜がいかに広い地域で食用として用いられているのかわかります。(wiki)
さて、先日玉城の花野果村で買ったEM栽培のアフリカほうれん草は、
小さな鮮やかなピンクの花をつけていました。
花言葉のひとつくらい持っていてもよさそうなとても可憐な花。
ためらいながらも食べてみれば、
肉厚の葉っぱにはぬめりとほどよい酸味があって、
さほど強いくせがないから生でも食べることができます。
サラダの他に、もちろんサッと茹でて食べてもいいし、
白和えやゴマあえ、天ぷらなどでも楽しめます。
アフリカほうれん草と小さな赤いレンブ
沖縄でもあまり知られていない野菜のようですが、
スカンポやイタドリ、ソレルやオゼイユのように、
酸っぱい食用の野草や野菜は他にもいろいろあります。
アフリカほうれん草を買った玉城の花野果村の説明書きには、
胃に良い野菜と書いてあったので、
この酸味が薬になるのかもしれません。
ハンダマやゴーヤーや、沖縄の野菜はちょっと癖があって、
薬草の雰囲気が強いものが多いですね。
それにしても全くほうれん草らしくないのに、
なぜにアフリカほうれん草?
原産地からすればブラジルほうれん草の方がまだしもですが。
ちなみにハンダマはオキナワほうれん草と呼ばれることもあるそうな。
ともあれ沖縄産の野菜アフリカほうれん草、
お皿の脇に花と一緒に添えてみてはいかがでしょう。