ピタンガ 南米原産の赤い果実

ピタンガ/スリナムチェリー/ブラジリアンチェリー

ピタンガ

東風平アグリファームで買い物してたら、赤い実が目にとまりました。アセロラ?と思ったけれどよく見るとちょっと違う。そのかわいらしい姿に惹かれ買ってみることに。

ちっちゃくて赤いカボチャのような形をしたおいしそうな実。そのまま食べてみると、、予想に反して特徴的な香りが口いっぱいに広がり、苦くて酸っぱくて、口中に残る微妙な後味。ネットで調べてみると、樹脂臭とか松ヤニ臭があると出てきて、まさにそんな感じの香り。

ピタンガ

写真のピタンガたちは、冷蔵庫に1週間近く寝かされてかなり追熟されていますが、買った時は全体にオレンジがかっていて、酸味や香り、エグミも結構強烈でした。追熟されたものは、粒によって甘酸っぱかったり、甘さが勝っていたりですが、繊維質だけれどジューシーで、でもやっぱりあの樹脂臭がしっかり残ります。

不思議な物で何粒か口に運んでいるうちに、あの香りもあまり気にならなくなり、いつの間にかお皿には大豆のような種が残されていました。赤い実って見た目がおいしそうに見えるから、つい手が出てしまうんですよね。口中に残る後味も、どこか爽快感を感じるようになってきました。

ピタンガ

ピタンガは、レンブと同じフトモモ科で、最近は食味のよい品種も導入されているようですが、食べたのは一般的な品種のもののようです。そのまま食べるよりも、ジャムなどに加工するのがいいのかもしれません。沖縄でも簡単に栽培できるようですが、ピタンガがメジャーなフルーツになるのはちょっとむずかしそうな気もします。

別名である「スリナムチェリー」で初めて知ったのが、南米にあるスリナムという国のこと。恥ずかしながらそう言った国があることを今まで知りませんでした。オランダの植民地である旧オランダ領ギアナ、1975年になって独立した多民族からなる小国。この国の成り立ちや人々の暮らしを想像すると、独特の樹脂臭をもったピタンガがより苦く酸っぱい複雑な味に感じられます。

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