「紅芋」
中部読谷のうーじ畑を車で走ると、
真っ青な空ともくもく沸き上がる雲の下、
道端のテントで紅芋を売っている光景をよく目にしたものです。
沖縄ではうっすら紫に染まったこの紅芋の他にも、
濃い紫や、鮮やかな紫をした紫芋など、
さまざまなさつま芋が売られているけれど、
やっぱり読谷と言えばこの紅芋。
この辺の赤土が紅芋にぴったりなようで、
きれいな色も赤土のおかげで
より鮮やかになっているのかなどと思ったりもします。
青い空と沸き上がる雲、
こうして写真を見るとホント懐かしいなー
そもそもさつま芋は琉球を経て九州に伝えられたそうで、
沖縄で芋のことは「ンム」と呼ぶそう。
「ンム」が先か「イモ」が先かわからないけれど、
どちらにせよ年月とともに発音がかわっていったのでしょう。
紅芋は普通のさつま芋と同じように、
焼いたり、蒸したり、揚げたりして食べるとおいしいけれど、
つぶしてお菓子にしたり、サラダやマッシュスイートポテトのようにして食べれば、
そのきれいな色を楽しめます。
今住んでいる松本でもさつま芋や紫芋を作ってみたけれど、
寒冷な気候と畑が畑が粘土質だったせいか、
葉っぱはいっぱい茂ったものの、
いざ掘り起こしてみたらかわいい芋ばかりで、
水気の多いべちゃいもでした。