深紅のイチゴのような果実ローゼル。ついこのまま食べてみたくなるけれど、中には甘い果肉がつまっているのではなく、固い種が入っています。
イチゴの果肉のような部分は、花が咲き終えた後の「萼(がく)」がその中に実を包み込んだもの。根元のイチゴのへたみたいな部分は「苞(ほう)」と呼ばれ、この「萼」と「苞」をお湯で抽出してハーブティーにしたり、コトコト煮込んでジャムにします。ローゼル、なんと言ってもそのさわやかな酸味が特徴です。
ローゼル/洛神花/ハイビスカス サブダリファ/ソレル/ジャマイカン レッドソレル
ビタミンCやアントシアニンなどが豊富で様々な薬効もあるとされ、アフリカ、中南米、アジアなどで広く使われていて、エジプトのクレオパトラもローゼルティーを愛飲していたといわれます。
実はよく見かけるハイビスカスティーと言うのは、乾燥させたローゼルの萼から作られるもので、沖縄でその辺に咲いているハイビスカスの花から作られたものではありません。ハイビスカスの仲間であるローゼルから作られているので本当はローゼルティーというべきものなのです。
そういわれて見てみたら、昔玄関先にあったアカバナー(ハイビスカス)の果実が、このローゼルにそっくりです。しかしローゼルの花は深紅ではなく、若干ピンクがかった白をしています。
アカバナー
[Wikimedia Commonsより:Terengganu roselle]
ローゼルでハーブティーやジャムを作る時は、この深紅の果実をぱっくり割って、まず中にある丸い種を取り除きます。
その後ポットに入れて熱湯を注いで抽出するか、または直接鍋に入れてお湯で軽く煮出すと、ほのかな酸味ときれいなピンク色のハーブティーになり、砂糖と少しの水を加えて一緒に煮詰めれば、ガクの部分がほろほろにとろけ、さわやかなローゼルジャムの出来上がり。
ローゼルティーは、温かいままでもも冷たく冷やしてもいいし、お好みで砂糖を入れて飲むのも最高です。甘酸っぱいフレッシュローゼルティーはフルーティーで、きれいな紅色とあいまって疲れがほっと癒されます。これもローゼルティー=ハイビスカスティーの実際の薬効のひとつと言えるでしょう。
ローゼルティーに他のフレーバーを加えたドリンクもいろいろありますが、ジャマイカのクリスマスには欠かせないのが、ラムの入ったジャマイカンソレルドリンク。ハイビスカスのカクテルみたいなものですね。このジャマイカンソレルドリンク飲んだら、気分はもう常夏のクリスマス、ヤーマンです。
ジャマイカンソレルドリンク
【材料 10杯分】 【作り方】 |
氷を入れてめしあがれ!メリークリスマス、かんぱーい。
>> Festive Jamaican Sorrel Drink Recipe
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