「うりずん」というのは沖縄の春、2月〜4月頃の澄んだ光と新緑がきれいな過ごしやすい時節のことです。このふわふわした野菜も沖縄ではうりずんと呼ばれていて、その名の通りさわやかな新緑の色をしていますが、れっきとした沖縄の島野菜です。
沖縄ではうりずんの季節を終えて夏真っ盛りになる7月から12月頃にかけて出回る、熱帯地方の野菜。通称は四角豆というように豆の仲間。横に切ってみると断面はまるで手をあげて喜んでいる人のようで、豆なのにその中に豆粒らしいものは見あたりません。
うりずん/四角豆/シカクマーミ/トゥアプー(タイ)/Wingedbean/Goa Bean:ニューギニア原産の豆で、フィリピン・インドネシア・タイ・ビルマ、そして沖縄など東南アジア一帯で広く栽培されています。
よく食べられているのは若い豆の莢ですが、他の部分も余すところなく食べることができます。花はサラダや添え物として、若い葉っぱはほうれん草のような葉野菜と同様に、また根の部分はポテトのように食べることができます。もちろん大きくなって乾燥させた豆は粉にして使ったり、コーヒーのような飲み物にもなるそうです。(wiki) |
□ 食べ方
軽やかでふりふりして、なんとなく楽しそうな姿をしているから、目にするとついつい買いたくなってしまうそんな沖縄の島野菜。鮮度が落ちてくると、せっかくのフリルが黒ずんでくるので、新しいうちに調理してください。
生のままかじってみるとちょっと渋みがあります。へたを取ってから茹でてサラダにしたり、軽く炒めたり、また天ぷらのような揚げ物にしてもいいし、しゃきしゃきパリパリした歯ごたえと、その見た目がとても楽しい沖縄野菜です。タイではトゥアプーと呼ばれ、さっと茹でてからヤム(サラダ)で食べることが多いのですが、島豆腐や他の島野菜と一緒に島サラダにして楽しむのもよいでしょう。
◆ てんぷら粉に、ターメリック(うっちん)、クミン(粉)、塩を加えて水で混ぜて衣を作り、丸のままのうりずんをこの衣でさっと揚げたらインド風うりずんフリット。おいしいよ。(ターメリック、クミンの代わりにカレー粉でもOK)
▷ 島豆腐と島野菜のサラダ:レシピ
(うりずん、ハンダマ、島唐辛子などを使っています)
先日今住んでいる長野県でとれた四角豆をもらいました。育ちすぎていて色は新緑ではなく深緑で、包丁で半分に切るのも苦労するくらい固くなっていて、残念ながら食べることができませんでした。でもこの信州でも四角豆ができるなんてちょっとびっくり。来年は四角豆の種を蒔いて、莢の部分はもちろんですが、是非根っこの部分を食べてみたいものです。