ハンダマ(金時草/水前寺菜)

ハンダマ
ハンダマ(okinawan spinach−オキナワほうれん草)とアフリカほうれん草(african spinach)

初めてハンダマを沖縄で口にした時、どこか懐かしい香りだなと思って後で調べてみたら、加賀では”金時草”と呼ぶことを知り、以前金沢の近江町市場で買ったのを思い出しました。豊かなさくっとした香りのする野草のような沖縄でもよく食べられる葉野菜で、葉の裏の紫が目に鮮やかです。火を通すとこの紫色はどこかへとんでしまいますが、触ると指先がほのかに紫に色づきます。

ハンダマ/金時草/水前寺菜/紅鳳菜(台湾)/Okinawan spinach/Gynura bicolor
熱帯アジア原産のキク科の野菜で、葉の裏が紫のものと、緑のものがあります。英語では−okinawan spinach−沖縄ほうれん草とも呼ばれています。

ハンダマ

沖縄では夏の盛りに出回る島野菜ウンチェー(エンサイ、空芯菜)の旬が終わる11月頃、ハンダマが入れ代わりに店頭にでまわるようになり、翌年5月頃まで冬を通してお店に並んでいます。沖縄では血の薬と言われる島野菜。

ウンチェーもハンダマも、空芯菜や金時草といった名前で内地で作られていますが、沖縄のものとはちょっと違う。沖縄で育つウンチェーやハンダマは、同じ種類のはずなのに、大きく育って野草みたいになります。暑い熱帯性の気候にあってるのか、抱えるほど大きくなる。また土壌のせいか、野菜の持つ癖も強く感じます。ウンチェーにしろハンダマにしろ、根元の部分はとても太く逞しくなるので、この固い部分を取り除かないととても食べることができません。

だからこのハンダマも、内地で栽培されている金時草と同じ種類の野菜のはずなのに、ハンダマはハンダマであって、金時草とはちょっと違います。沖縄の野菜は、沖縄の陽射しみたいに強烈で、元気あふれる島の野菜なのです。
食べ方
茹でておひたしや韓国風ナムルにしたり、
また白和えにすると衣が紫に染まってきれいです。
天ぷらや、にんにくなどと一緒に炒め物、
葉っぱを摘んでサラダなどにしてもおいしい。

▷ ハンダマ韓流ナムルの白和え:レシピ

ハンダマ

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